加水分解装置『ウルトラダイン』とは                      


  ウルトラダインTは、植物(木、草、野菜)の細胞を、水蒸気加水分解によって短時間に分解し、
  細胞組織、特に細胞壁に含まれる抗酸化性分、抗ラジカル成分などの有用機能成分を取り出せる装置です。






基本仕様 処理対象 植物(木、草、野菜)
処理方式 水蒸気加水分解方式
消費電力 1.5kWh/回(8H)
処理温度 設定による
処理時間 設定による
処理量 7s/バッチ(実験機)
装置寸法 200φx300H(缶本体)
装置重量 16.8s(実験機缶本体)

特徴




植物の細胞壁を分解してエキス(糖脂質、糖蛋白質、ポリフェノール類)を抽出
することが出来ます。
操作及び保守が簡単。[シンプルな構造]
いつでも、どこでも、誰でも実行可能。[オンサイト処理]
発酵、微生物式処理に比べ、ランニングコストが安価。 [前処理として併用可能]
臭気ガスや汚水の排出がなく、環境を汚しません
CO2排出は、焼却の1/20。   [消費電量換算]
温度・圧力制御はコンピュータで行い、最適処理のデータ蓄積が出来ます。
                   
 [AI]システムの構築が可能

水蒸気加水分解とは

  加水分解とは物質の結合部分に存在する酵素原子Oに対して、
  水分子イオンを作用させて下図のように分断することです。
  
  結合を分断する方法として、水蒸気の衝突エネルギーを作用させ、その後、分断部分に水分子イオンを反応させる
  のがウルトラダインTの特長です。
  

  水蒸気は分子の自由度が大きいことと、運動エネルギーが大きいことから、物質の奥深くまで浸透し、
  均等に分解を進めることができます。
また、温度と圧力の上昇/下降を綿密に制御可能なため、
  分解から炭化までの反応をコンピュータ制御することによって、2次反応(炭化反応や化学反応等の
  過反応)を抑止しながら、分解を進めます。


植物細胞組織の分解

  植物の細胞壁・細胞膜の組織を分解すると、網目状になって、細胞膜表面の糖鎖・配糖体及び細胞内容物が流出
  します。この時の分解の深さは、温度・圧力・時間によって決定されます。
   細胞壁から抽出される糖鎖・配糖体


分解処理の流れ


  ウルトラダインTは、コンピュータにより
      電源投入
      処理時間の設定
      配管バルブの開閉制御
      冷却水ポンプの運転制御
      などを行い、本体内の温度・圧力を制御します。

植物細胞の特徴と利用


  植物の細胞はセルロース・ヘミセルロース・リグニンから成る強固な細胞壁に守られています。
  この細胞壁を分解すると、
      (1) まず、セルロースの成分であるグルコース及びそのオリゴ糖
                 ↓
      (2) さらにそれを取り囲む
        ヘミセルロースの成分フルクトース・キシロース及びそれらのオリゴ糖
                 ↓
      (3) 植物自体を強固にしているリグニンの成分、フェノール類
  これらを得る事が出来ます。


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